Oshima Milk
伊豆大島は火山島ならではの保水性の乏しい土地に悩まされてきた歴史があります。先人たちは水の確保に苦労が絶えなかった。そんな状況を打開すべく導入されたのが酪農です。1897年頃には乳用牛の女王と言われている純粋ホルスタイン種が導入され、牛籍および血統書をつくり登録制度が実施されていました。乳牛から搾った生乳は飲み水に代わるものとして、また、貴重な現金収入にもなり、島民の生活を支えていました。
大島牛乳ものがたり
その昔、伊豆大島は酪農が盛んな島で全国でも牛乳の産地として有名でした。
1900年には乳用牛の女王と呼ばれる純粋ホルスタイン種が導入され、
牛籍および血統書をつくり登録制度が実施されていました。
大正時代には1,000頭、最盛期の昭和元年には1,200頭あまりの牛が飼育され
「ホルスタイン島」と呼ばれたほどでした。
また、大島の気候がホルスタイン種の飼育に適していて、
牛が好む明日葉、スゲ、タガヤ(ハチジョウススキ)などの青草が一年中繁茂することも酪農が盛んに行われた理由の一つです。
さらに、年間を通じて島特有の季節風がよく吹く為、ミネラルを豊富に含む潮風が青草によく降り注ぎます。
それを食べて育つ乳牛から搾る牛乳は「さっぱりとした中にも乳の味が濃く、コクがある」と評判も良く、
「大島牛乳」や「大島バター」は島の特産品として良く知られるようになりました。
消費量の減少、大手メーカーとの価格競争により2007年2月に大島牛乳は工場を閉鎖しましたが、
2008年春に有志が集まり「大島牛乳」「大島バター」の復活を目指して立ち上がり、
再び店頭に商品が並ぶまでになり、今に続きます。
火山島の特徴的な大地が織り成す豊かな風土と長い歴史、そして、熱い情熱が、美味しい大島牛乳を育んでいます
ぶらっとハウスのミルクジェラートとソフトクリームはそんな大島牛乳を使ってつくっています。
牧場に隣接されている立地を活かして、加熱殺菌前の搾りたてのフレッシュな生乳を使った完全手作りの一品です。